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信託銀行の中で主要なものは、三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行、住友信託銀行、中央三井信託銀行の4つです。この他にも野村信託銀行(野村證券系列)やオリックス信託銀行もリクナビなどでは目立ちますが、私自身見には行っていないので、なんとも言えません。

このうち、三菱UFJ信託銀行とみずほ信託銀行はそれぞれMUFG、みずほFGのグループ、中央三井信託銀行、住友信託銀行は独立した信託銀行です。

三菱UFJ信託銀行は信託銀行の最大手。都市銀行の三菱東京UFJ銀行と同じく、幅広くビジネスを広げている会社です。もともとUFJ信託銀行は住友信託銀行と統合する予定ででしたが、都市銀行側の統合に合わせる形でギリギリで三菱と統合しました。会社の雰囲気としては、三菱の固いカラーとUFJののんびりした
雰囲気が半々の感じ。三菱東京UFJ銀行との関係上、銀行業務がどうなるか懸念されましたが、今の所両行の強みを生かして共に銀行業務をしていくことを決めたらしく、棲み分けはしていません。待遇、給与も聞いた感じはここが一番高いです。福利厚生もここが一番良い。おそらく一番鍛えられるのがここだと思います。

みずほ信託銀行は他の信託銀行とは全くしている業務が違います。というのも銀行業務は全てみずほ銀行とみずほコーポレート銀行に任せています。みずほ信託銀行が行うのは信託業務のみです。銀行業務を行う必要があるときにはみずほ銀行などの担当者と共に営業を行います。ただ、みずほFGは主要4社間の人事異動が活発なので、特に1社に縛られるわけでありません。なお、普通にみずほFGで採用された場合、信託銀行に最初に配属されることは少ないそうです。

住友信託銀行は金融系の住友の中でも最も、住友らしい会社。とにかくエネルギッシュ。UFJ信託銀行との統合話がギリギリで破談し、さらに中央三井信託銀行との統合もうまくはいかなかったが、不動産担保の消費者ローン会社をつくったり、すみしん不動産などで小規模不動産に進出したりと、独自に歩んでいます。関西圏では強く、おそらく関西圏で精力的に働きたい人にはお勧めです。あと体育会系の雰囲気が好きな人はここが良いと思います。

中央三井信託銀行は、わりとのんびりした雰囲気の会社。中央信託銀行という証券代行業務に強かった中堅信託と統合したので、証券代行は強いです。会社形態も少し変わっていて、三井トラストフィナンシャルグループという持株会社の下に、中央三井信託銀行と、運用を行う三井アセットマネジメントがあります。これは、不良債権の処理を効率的に行う為の策です。関東圏で強く、分野の中では住宅ローンに強いのがここです。

なお、住友信託銀行と中央三井信託銀行は共に独立していますが、三井住友銀行と活発に情報交換を行っています。

あと、余談ですが、銀行のことは丁寧語で「貴行」「御行」と言うが、信託銀行は「貴社」「御社」という方が良いそうです。これは歴史的に信託会社から始まっていた名残で信託銀行のトップは頭取ではなく社長と言います。

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銀行を志望する人の中で、まず最初に迷うのが一体、都市銀行と信託銀行ってどうちがうのだろうか? という所だと思う。そこで、今回は信託銀行について、特に都市銀行との違いが分かるように書いていこうと思う。

まず良くある間違い。
1.信託銀行は投資信託を売る銀行だ。
2.支店が全然ないし、はっきりいって弱小銀行だ。
3.長島一茂さんが出てる三菱東京UFJ銀行のCMっていいですね。

面接の時に1とか2について言うとその時点で終了。長島のCMがいいって三菱東京UFJ銀行で言っても終了です。なぜか? それは読んでいくと分かると思います。

まず、信託銀行とは何か。信託銀行とは信託業務と銀行業務の両方を行う銀行のことです。銀行業務とは、商業銀行の項で説明したような業務で、要は決済や融資、経営のアドバイスなどを行う業務です。

一方、信託業務とは、お客様の資産を所有権ごと預って、運用、管理するようなサービスの事をいいます。そしてそのような業務を行う手数料でもうけるビジネスです。

なんか良く分からないかもしれませんが、要は信託銀行の方が都市銀行より業務の幅が広いということです。

さて、もっと分かり易くするために具体的にどんな部門があるか見ていきましょう。信託銀行の営業部門は、都市銀行と同じくリテールとホールセールに分かれます。

リテール部門とは個人のお客様を相手にする部門です。もちろん、都市銀行のように預金や決済業務を行っています。しかし、それだけでなく、個人のお客様の資産運用、管理サービスを行っているのが大きな特徴です。つまり、預金を管理するだけでなく、預金、投資信託、株式をどのような比率で保有するべきかといったことや、あるいは子どもに財産を残したいのだが、どのようにすれば税金で持っていかれないかといったこと、あるいは遺言を書きたいのだが、どのようにすれば相続人同士がもめないかといったことに、じっくりと時間をかけて専門家の視点からアドバイスしてくれるサービスを行っています。そして信託銀行側としてはアドバイスを行った見返りとして手数料を受け取っています。このようなサービスを受ける人は比較的資産の多い人です。つまり、信託銀行は富裕層向けに豊富な知識を生かしたビジネスを行っている銀行といえるかもしれません。

一方、ホールセール部門は法人向けの部門で、融資や企業にとって有益な情報の提供を行っています。基本的には都市銀行とよく似たことをしていますが、大きな違いは専門性の高さです。例えば、シンジケート=ローンと言った、大掛かりで手間のかかるような融資の際には、信託銀行が主幹事になることが多かったりします。あと、大きな違いは証券代行業務と不動産仲介業務ができる点です。証券代行業務とはその名の通り、企業が発行している株式を管理する業務で、具体的には株主へのIR情報や配当金の発送、株主名簿の作成などを行う仕事です。この仕事は、信託銀行ではどちらかというと中堅が行っていましたが、近年、敵対的買収などが流行していく中で、企業に対して信託銀行から買収のおそれがあることを警告し、未然に乗っ取りを防げることに貢献できるということで注目されています。不動産仲介業務とは、その名の通り、不動産の売買の仲立ちをする業務です。日本というのは利用できる土地が限られていますので、企業が工場や施設を新しく造りたくてもなかなか見つかりません。それを見つけ、土地を斡旋する仕事は不動産業以外では信託銀行のみに認められています。この2つが大きな違いです。また、信託銀行は社員が少ないので、そんなに手広く企業と取引はできません。また、証券代行や不動産は大企業がしてほしいと思っている業務です。ですので、ホールセール部門でも規模の大きな上場している企業、学校法人、宗教法人が得意先です。

この他の部門としては運用部門があります。

以上が、信託銀行の仕事ですが、次に最近の動向を上げておきます。信託銀行にとって、一番のトピックスは金融自由化です。実は上で挙げてきた信託銀行独自の業務は、次第に他の金融部門でもできるようになっていってます。例えば、投資信託は都市銀行でも販売していますし、それに伴って都市銀行でも資産の運用、管理サービスをはじめています。また、遺言信託についても生命保険業界の参入が認められる見込みです。

もう1つ向い風なのが、支店の少なさです。金融自由化以前、信託銀行は都市銀行との差別化をはかるために法律で支店の数が制限されていました。これまでは富裕層、大企業が得意先でしたので支店はそんなに多くなくて充分でした。しかしながら、相互参入が進んできた結果、支店の少なさが新規顧客開拓を難しくしている点もあります。

ただ、これらの問題について信託銀行も手をこまねいているわけではありません。個人部門ではIT業界と協力してネットバンキングビジネスを行って、若い世代の取り込みを行っています。また不動産業務をしているよしみとして、住宅ローンでも都市銀行より優位に立っています。多少の不安要因はあるかもしれませんが、都市銀行に勤めるより、専門性が高い仕事がして自身を成長させたい人にはお勧めの業界です。

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