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業界研究編第1回目はオーソドックスなところで商業銀行にしようと思う。
わざわざ「商業」銀行といっているのは、もう1つ「投資」銀行というものがあって、それと区別する為である。ただ気をつけてもらいたいのは、この分類はアメリカの銀行の分類であって、日本では明確に区別していない。それなのにこの言葉を使うのは、外資系在日本銀行と区別する為である。だからここでは単に「邦銀」や「メガバンク」の意味で書いていると考えてもらって良い。
商業銀行でのメインの仕事は大きくリテール、ホールセール、運用に分けられる。リテールというのは個人向けの仕事で、要は我々が銀行を普段利用する時に関係がある仕事である。具体的には送金や決済などがこれにあたる。その他、最近ではある程度の金額を口座に入れている預金者に対して、資産運用の相談や提案を行う業務も行っている。この業務については2007年11月に保険商品の銀行窓口販売が解禁になることや、遺言信託(詳しくは信託銀行のほうで)ができるようになることでさらに拡大していく分野だと考えられている。
ホールセールは法人向けの業務である。今までは融資することが主な仕事だった。しかしながら、現在は企業も充分な資金を保有していて、銀行からの融資が必要な企業が少ない状態になっている。そこで最近では、企業にとって有益な情報を与えたり、新たな顧客を開拓するのを手伝ったりするような仕事が増えてきている。このような仕事ができるのは、企業がメインバンク(企業が最も多く借りている銀行)としている銀行が多い。そのため、得意先の企業についていかに自分の銀行がメインバンクになっているかが、これからの重要なポイントになる。
運用部門は預金を有価証券で運用している部門である。銀行は預金を集めて融資するのが仕事だと学校では習うが、実は相当の割合を株式などに投資している。ただ、気をつけなけなければならないのは、我々が行うような短期的な収益を求める投資を行っているのではなく、少なくとも1年以上の保有を前提をした長期的な収益を求めていることである。そのため危険性については比較的低く、決してギャンブルに走っているのではない。
この他にも融資案件を審査する部門や、各種業務部門が有るが、就職活動を行ううえで志望しやすいのは上記の3つの部門である。